英語の評価はTOEIC

by watashi on 2016/2/10

TOEICは、Test of English for International Communicationの略(通称)であり、トーイックと読みます。世界およそ120ヶ国で共通している、英語を母国語としていない者を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定するためのテストです。日本の英検試験のような合否ではなく、スコアによって評価されるのが大きな特徴で、そのスコアによって英語のコミュニケーション能力が判断されるのです。そのスコアは、10点~999点まであり、英語によるコミュニケーション能力が低ければスコアの数字は小さく、能力が高ければスコアの数字は高くなる…ということですね。受験後は、Official Socore Certificate(公式認定証)が発行されます(有効期限はありません)

TOEICスコアは、評価基準を常に一定に保たせるための統計処理が行われており、そのため、能力に変化がなければTOEICスコアも一定に保たれることになります。TOEICスコアによって、現在の自分の英語力を正しく把握することができる他、今後の目標を設定しやすくなるんですね。昔は、英語に関する資格といえば英検ぐらいのものでしたが、現在は(もちろん英検は現在も存在するものの)TOEICのスコアは英検と同様に…目的や就職する企業などによっては、それ以上に重視されています。世界各国の各企業・学校・団体で、様々なな目的・用途で活用されており、特に企業では、自己啓発/英語研修での効果測定・新入社員の英語能力の測定・海外出張/海外駐在の基準・昇進/昇格の要件…等で活用されています。学校であれば、授業の効果測定・プレイスメント・英語課程の単位認定基準・推薦入試基準として活用されるようですね。

なお、このTOEIC試験の開発・運営・試験結果の評価などは、アメリカ合衆国の非営利団体であるEducational Testing Service(:ETS教育試験サービス)が行っています。TOEICの試験は、日本では、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が、80都市にて1年間に9回実施されています(1月・3月・5月・6月・7月・9月・10月・11月・12月)。受験料は5,565円ですが、TOEIC SQUAREというTOEICのインターネットサービスを経由して申込みを行うと、受験した翌年の同じ月の受験料が割引になるそうです。試験では、リーディングセッション(読解)・リスニングセッション(聞き取り)のみの試験となっており、要するに英文の読解力・解釈力と、英会話の聞き取り能力を鍛えることで、高いスコアを期待することができるということですね。ただ、リーディングセッションとリスニングセッションだけ…といっても、リーディングセッション・リスニングセッションそれぞれ100問ずつ、合計200問からテストが構成されていますし、設問には、身近な事柄の他、ビジネスに関わる事柄まで幅広くあり、正に英語によるコミュニケーション能力をはかるための目的となっています(試験問題は、各国共通です)。試験の評価は、リーディング・リスニングでそれぞれ5点~495点の5点刻みで行われ、合計では10点~990点となり、これが自分のスコアとなって認定されます。このスコアは、素点(テストなどで得られる生の点数のこと。段階評価や偏差値などに直す前の点数です)の絶対評価(特定基準に基づいて絶対的に評価する方法であり、個々のレベルを評価・判定する場合に使用)ではなく、Equatingという方法が用いられており、統計的に算出されるようです。そのため、試験が行われるごとに問題の難易度に多少の差があったとしても、受験者の英語運用能力が同等なのであれば、スコアが大幅に変化することはないとされているのです。

TOEICには2種類の形式があります。1つは個人に対して行われるETS(Educational Testing Seriice)がスコアを正式に認定する公開テスト(Secure Program Test)で、もう1つは、過去の公開テストで出題された問題を使用して、企業・学校などの団体で随時行われるIPテスト(Institutional Program:団体特別受験制度)です。また、非英語圏では、雇用・人事評価の際に、TOEICのスコアが用いられることも少なくなく、更に日本では、大学・大学院にて、実用英語技能検定(英検:日本の公的資格であり、公益財団法人日本英語検定協会が実施する英語技能検定のこと)やTOEFL(外国語としての英語テストであり、非英語圏の出身者のみが対象となっています。英語圏の高等教育機関が、入学希望者の英語力を判定する際に用います)と同様に受験生の英語運用能力の判定材料に使われることがあります。

TOEICの試験問題

TOEICの試験問題を具体的に、そして簡単に説明すると、リスニングセクションでは、先ほども触れましたが合計100問が出され、所用時間は45分となっています(ただし、音声の長さによっては所用時間が多少変わることがあるようです)会話やナレーションを聞いて設問に解答するのですが、Part1~Part4まで用意されています。その内容は、Part1は写真描写問題(10問)となっており、1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送されるので、その4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選んで解答用紙にマークするのです。なお、説明文は問題用紙等に印刷はされていません。Part2は応答問題(30問)となっており、1つの質問・文章と、それに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送されるので、設問に対して最も相応しい答えを選び、解答用紙にマークします。説明等は問題用紙に印刷されていません。Part3は会話問題(30問)となっており、2人の会話が1度だけ放送されるので、その会話を聞き、問題用紙に印刷された設問と解答を読んで、用意されている4つの答えのなかから最も適切なものを選んで、解答用紙にマークします(各会話には設問が3問ずつ用意されています)質問分・選択肢は問題用紙に印刷されていますが(放送もされます)、会話は印刷されていません。そしてPart4は説明文問題(30問)となっており、アナウンス・ナレーションのようなミニトークが1度だけ放送されるので、それぞれのトークを聞き、問題用紙に印刷された設問と解答を読み(放送もされます)、用意されている4つの答えの中から最も適当なものを選んで解答用紙にマークします(各トークには質問が3問ずつ用意されています)この場合も、質問・選択肢は問題用紙に印刷されていますが、トーク内容は印刷されていません。

そして、リーディングセクションでも、問題は合計100問が出され、制限時間は75分です。リスニングの終了と同時にリーディングの試験が開始されますので、当然、休憩等はなく、またリーディングの開始の指示は特にありません。問題はPart5~Part7まで用意されています。内容は、Part5は短文穴埋め問題(40問)となっており、一部が空欄になっている…という不完全な文章を完成させるため、4つの答えの中から最も適当なものを選んで解答用紙にマークします。Part6は長文穴埋め問題(12問)となっており、手紙などの長文のうち、複数が空欄になっているので、その不完全な文章を完成させるため、4つの答えの中から最も適当なものを選んで解答用紙にマークします。そしてPart7は読解問題(48問)となっており、1つの文書で28問、2つの文書で20問…という内訳になっています。広告・手紙・新聞記事…など様々な文書が問題に印刷されているので、それらの英文を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選んで解答用紙にマークしていきます。各文書には設問が数問ずつ用意されています。

先ほど、TOEICでは合否はなく、スコアによって英語によるコミュニケーションレベルが表される…と触れましたが、具体的にいうと、スコアを元にA・B・C・D・Eの5段階で評価されます。更に、スコア分布も公開されるので、受験者中自分がだいたいどの辺にいるのか、おおよその順位を知ることも可能です。

TOEICスコアが860点以上の場合、レベルAとなります。Non-Native(その国・土地の生まれではない人物のこと)として十分なコミュニケーションを図ることができると評価され、専門外の分野の話題に対しても十分に理解することができ、またそれに相応しい表現をすることも可能です。Native Speaker(英語を母国語とする人物のこと)の域にはまだ隔たりはあるものの、語彙・文法・構文…のいずれも正しく把握しており、流暢に英語を扱う力を持っています。

TOEICスコアが730点~855点の場合、レベルBとなります。どんな状況であっても適切に英語でコミュニケーションを図れる素地を備えていると評価され、通常の会話は完璧に理解、早い応答も可能です。話題が特定分野であっても、それに対応する力を持っているので、業務上であれば大きな支障はないようです。正確さ・流暢さには個人差があり、なかには文法・構文の誤りがある者もいますが、英語による意思の疎通を妨げるほどのものではありません。

TOEICスコアが470点~725点の場合、レベルCとなります。日常生活に必要なものは十分に得ており、限定された範囲内であれば業務上でも英語によるコミュニケーションができると評価されています。通常会話ならば、要点も理解していますし、応答にも支障はありませんが、複雑な場面での的確な対応・意志の疎通はやや巧拙の差があるようです。ただ、基本的な文法・構文は身についているので、表現が不足している部分はあったとしても、自分の意思を伝えるための語彙力は備わっています。

TOEICスコアが220点~465点の場合、レベルDとなります。通常会話での最低限の英語によるコミュニケーションは可能であると評価されており、相手にゆっくり話してもらったり、繰り返してもらったり、また簡単に言い換えてもらえれば、簡単な会話は理解することが可能ですし、身近な話題であれば応答も可能のようです。語彙・文法・構文に不十分な部分が多くあるものの、相手がNon-Nativeに対して特別な配慮をしてくれるのであれば、意思の疎通は可能です。

TOEICスコアが215点以下の場合、レベルEとなります。まだ英語でのコミュニケーションを図るまでに至っていない…という評価です。相手に単純な会話をゆっくり話してもらったとしても、部分的でしか理解することができず、断片的に単語を並べることができる程度で、実質的な意思の疎通では役には立たないようです。

この記事へのコメント

お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: